SHUN SUDO solo exhibition|Blowin’ in the Wind

7.9 sat – 7.24 sun, 2022

東京とニューヨークを行き来しながら、壁画制作や様々な企業コラボレーションなど多方面で積極的に活躍するアーティストSHUN SUDO。この度、2022年7月9日(土)より、WATOWA GALLERYプロデュースによる個展『Blowin’ in the Wind』を、東京・elephant studioにて開催いたします。

国内では5回目となるSHUN SUDOの個展『Blowin’ in the Wind』は、現代を生きるアーティストとして、今の世の中で感じるままの”世界”をキャンバスに表現。新作の原画9点のほか、石版画作品3点、石版画+ペインティング作品6点、その他シルクスクリーン作品を展示・販売いたします。

STATEMENT

須藤俊(SHUN SUDO)は、感覚的な要素を通じて、日本と海外の文脈、あるいはストリートとハイファッションの領域を接続する新たなアートのかたち を切り開こうとしているアーティストだと言える。SHUN SUDO は、社会の風景や状況、カルチャーシーンをモノクロのドローイングとして描き、その 上からオーバードローイングで平和を象徴する「ボタンフラワー」や「黄色いバンビ」、「煙」といった、彼独特のアイコニックなモチーフをビビッドなカラー で加えていく。 まるでおとぎの国の世界のように幻想的ではあるが、それでいて現実感に立脚する深みのある景色がそこに現出している。本展をきっかけにして SHUN SUDO の世界観に引き込まれ、そのビジョンを共にしたいと考える鑑賞者がさらに増えることを願っている。 近年、パンデミック、紛争、差別などの問題が世界を賑わしており、日本ではすぐさまそれらを報じたニュースは流れるが、そこには奇妙なまでに現実感 が欠如しているように思われる。日本のアーティストたちもモヤモヤとした感情を抱えているが、一見すると「平和」で「豊かな」この国において何をす るべきなのか、つねに戸惑っているのではないだろうか。フェイク・ニュースにあふれ、何が「正解」なのかが不明瞭な世界のなかで、SUDO は、それで も何らかのアクションを起こすことを選択した。インターネットがなかった時代とは違って、離れている場所の現実について、メディアに操作された情報も、 より加工されていない生の情報も受信することができる。そんな現代の日本で活動するアーティストだからこそできる活動、そして表現できる作品もある と信じている。 こうしたカオス的な状況を見るにつけ、かつて気象学者のローレンツが語った「バタフライ・エフェクト」という言葉を思い起こす。日本という極東の島 国において SUDO の作品が生み出す羽ばたきによって、世界にすこしでもより良い方向に変化していくための光が生まれるかもしれない。 この展覧会を通じて、日本のアートにおける多様性が創出する「バタフライ・エフェクト」の目撃者として、新しい ART の胎動を感じてほしい。

WATOWA GALLERY

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