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SNEAKERWOLF SOLO EXHIBITION|(INSTRUMENTAL)
10.23 sat – 10.29 fri, 2021
2021年10月23日(土)~29日(金) の期間中、WATOWA GALLERYのプロデュースにより、江戸文字をモチーフにした作品が国内外で人気を博すアーティストSNEAKERWOLF(スニーカーウルフ)のソロエキシビジョン「(INSTRUMENTAL)」を、渋谷区渋谷二丁目のオルタナティブスペース「elephant STUDIO」にて開催いたします。
アルファベットを漢字の部首とするオリジナルの江戸文字を、グラフィティアートの手法で描く作品が世界から注目を集め、アシックスタイガーなど国際的なブランドとのコラボレーションも行うSNEAKERWOLF。近年では、少年時代に親しんだチョロQやSDガンダムなどのようにモチーフを極端に2頭身化するSD(スーパーディフォルメ)の手法を取り入れた作品も制作しています。本展では、自身が”SD化”と呼ぶ新たな手法をさらに抽象的に昇華させた新作を、約15点発表いたします。 また、関連展示として、SNSを中心に世界中で爆発的な人気を得ているファッションブランド「#FR2(エフアールツー)」とSNEAKERWOLFとのコラボレーション展示「#FR2 × SNEAKER WOLF “FXXCKING WOLF”」が、同期間#FR2GALLERYにて開催されます。2021年1月にWATOWA GALLERYプロデュースによる開催された個展をきっかけに、ブランドとアーティストが共鳴し今回のコラボレーションが実現しました。 期間中、#FR2のために特別に制作された新作3点を展示するとともに、コラボレーションウェアが限定販売されます。 新たな手法を取り入れ進化を続けるSNEAKERWOLFが、2拠点それぞれで見せる挑戦を、ぜひご覧ください。
STATEMENT
SNEAKERWOLF はアルファベットを漢字の部首として扱い、江戸文字に見立てて記号の脱構築を試みる作品シリーズの製作を行ってきた。それは「シニフィアン(能記、聴覚映像)とシニフィエ(所記、概念)の間にはいかなる必然的連関も存在しない」という言語学者フェルディナン・ ド・ソシュールの洞察を視覚的に裏付ける実践とみなすこともできるが、SNEAKERWOLF自身はその試みを「SD化」と呼ぶ。SD化という名称は、作家自身が少年時代に親しんだSDガンダムやチョロQといった、細部を破壊して2等身や3等身にデフォルメする手法に由来する。こうしたユニークな手法は、作品において彼独自のスタイルを拡張させる役割を果たしている。 しかし、今回の作品を「音楽」という視点から切り取って見てみると、ボーカルとしての文字は登場してこない。そこで構成されているのは、製作のベースとなるSD化、色、引用している作品等だけに限られている。つまり、そこにはエクリチュール(書かれたもの、文字、文体)は存在せず、言い換えれば、これまでのSNEAKERWOLFにはなかった(INSTRUMENTAL)としての作品が成立している。 さらなる実験的試みを展開させようとする、本展の(INSTRUMENTAL)が生み出すSNEAKERWOLFの「仕事」における新しいフェーズに注目してもらいたい。
文化研究者 山本浩貴、WATOWA GALLERY
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