Akira Fujimoto solo exhibition Babel of the Sea

9.11 sun – 9.30 fri, 2022

「WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO」の柿落としとして、社会問題や 環境課題をモチーフに様々なメディアでの作品展示やアートプロジェクトの 展開を行うアーティスト・藤元明による個展「Babel of the Sea / 海のバベル」 を「WATOWA GALLERY」にて開催いたします。 2021 年に WATOWA GALLERY プロデュースにより開催した展覧会 “海ごみ のあと” から、さらに進化した大型作品達や、藤元明のフィールドワークが より伝わる映像、これから始まろうとしている “海のバベル” プロジェクト の根幹となる思想や設計を見ることができる展示となります。 藤元明が考える新しい “海ごみ” と社会、人との向き合い方の新たな視点を、 是非体感していただければと思います。

ARTIST

藤元明

STATEMENT

《海のバベル》は、藤元明の「海ゴミシリーズ」の最新プロジェクトである。浜辺に打ち上げられ続ける海ゴミを「資源」とみなし、「作品」に作り変え、バベルの塔のようにその場に積み上げてゆく。 「海」の「バベル」という言葉の組み合わせが私たちに想起させる矛盾は、そもそも海ゴミシリーズが抱えていた興味深い混乱(バベル)を指し示している。経済的価値を失った海ゴミを、美的価値を与える(芸術作品化する)ことによって再生させているかに見える海ゴミシリーズは(実際にこのシリーズは「SDGs」文脈で評価されている)、実のところ、芸術における作品化のプロセスすらも逸脱した方法で生み出され、作者である藤元自身も、「芸術家」としてのアイデンティティを積極的に揺さぶっている。  海のバベルが浜辺に立ち上がる時、「資源(作品)」と「ゴミ」という二項だけでなく、芸術作品や芸術家という概念にも、深刻な混乱(バベル)がもたらされるのである。

黒瀬陽平(キュレーター / アーティスト)

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