outline
8.20.sat〜31.wed, 2022
1996年兵庫県生まれ松岡柚歩は、2021年に京都造形芸術大学(現京都芸術大学)を卒業し、次代を担う若手作家のための公募展「シェル美術賞(現IdemitsuArtAward)」学生特別賞を受賞するなど、在学中から注目を集める若手アーティスト。キャンバスにこだわり、手描きで描き出す色彩豊かなテキスタイルのような作品の数々が、視覚的異変を感じさせます。本展では、代表作のoutlineシリーズに加え、未発表シリーズなど、約20点の作品を展示・販売いたします。
松岡柚歩の描く新たなフォーマリズムの定義を、ぜひご覧ください。
ARTISTS
松岡柚歩
STATEMENT
松岡柚歩は、キャンバスという歴史上長きにわたって使用されているフォーマットの中での表現のみを追求するアーティスト。
絵の具の置き方で、視覚の認識と、色味の錯覚や、残像、など、ありとあらゆる視覚的異変を感じさせ、不思議な面白さを体験させてくれる。
現在のフォーマリズムとなる”形式の分析からの研究”という壮大なテーマの中、松岡は古典的な様式である”キャンバス”と”絵の具”で与えられる絵画の進化を追求している。
直線で構成されるチェック柄の上に、不確実な形の絵の具を厚く乗せたり、透明な絵の具を透けるように重ねたりすることで、その場所場所での柄が違って見えたり、柄に目がいったり、いかなかったりなど、視覚的な歪みや視認が変化する面白さなど、フォーマリズムの新しい一面になるのではないだろうか。
松岡の考える、思考が形になった表現を是非観ていただきたい。
WATOWA GALLERY 代表 小松隆宏