Yuta Okudaは1987年愛知県生まれ。日本とイギリスでファッションデザインを学び、その後アパレル企業にてファッションデザイナーを経験する。2016年に退社し、アーティストとして絵画制作などの活動をはじめた。 2021年現在、Yuta Okudaは「with gratitude」というテーマで主に「花」をモチーフに絵画を描いている。コロナ禍の今、当たり前だと思っていたことがそうではなくなったと感じたことをきっかけに、感謝の気持ちを一輪一輪に込めているそうだ。モチーフについては、「自己をサルベージする中でたどり着いた、幼少期の記憶がもととなっている」と語る。サルベージとは直訳すると救出、救助などを意味するが、自己を探究する姿勢をこの言葉で表現しているのであろう。「祖父が庭師だったこともあり、幼い頃から植物や生き物を描くことが自然だった」こと、また「生や死について考えるうちに、生態系の食物連鎖に思いをはせるようになり、そのはじまりが花であると思った」ことが関係しているようだ。今はまだ自己サルベージの過程と語るが、その中において表出し、このコロナ禍に選び取ったモチーフが「花」なのである。