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属性 / 魔性(Attribut / Femme fatale)
Curated by YASUMASA YONEHARA

11.5 fri – 11.13 sat, 2021

この度、2021年11月5日(金)〜13日(土)の期間中WATOWA GALLERYと、女子アンダーグランドカルチャーの先駆者であるアーティスト / 編集者の米原 康正氏が主宰する “コラボ” 専門ブランド「+DA.YO.NE.(プラスタダヨネ)」のプロデュースにより、6名のガールズアーティストのキュレーション展示「属性 / 魔性(Attribut /Femme fatale)」を、渋谷二丁目に位置するオルタナティブスペース「elephant STUDIO」にて開催いたします。

「egg」や「smart girls」などの雑誌を手掛け、90年代から現在に至るまで東京のガールズストリートカルチャーを追い続け先導して きた米原氏は、編集者としてのみならず、世界でただ1人チェキを用いた作品を生み出すフォトグラファー / アーティストとしても活動し、 世界中で人気を博しています。本展では、東京女子カルチャーの最前線を見つめ続ける彼が、「魔性」と捉える今の時代を、様々な手法で表現するガールズアーティスト6名を選出し、展示いたします。「少女たちは、デストピアな世界の中で、生を実感するために自らの属性を魔性に変えるしかない(米原氏ステートメントより一部抜粋)」と語る通り、時代を映し出すような作品の数々が並びます。 常に最先端のガールズカルチャーを追い続けてきた米原氏がキュレーションする、今の東京を表す若手アーティストたちの作品を、ぜひご覧ください。

ARTISTS

友沢こたお、kuua、北島麻里子、PAC CAT、RINKA、横田紗礼

STATEMENT

これは僕の考えるアート論なんだけど、アートってその時代を映し出す鏡だと思っている。その時代のブームや事件やそれに 伴ういろいろな感情を、アーティストが自分の解釈で表現する、がアートなのだ。だから2021年に作られたアートは2021年を表現していないとダメなのだ。ただそれはコロナが流行ったからコロナを描けってことじゃない。その時代の雰囲気を表現して欲しいってことなんだね。自分が住んでる場所で、どんな情報受け取ってどんな作品を作ったのか?が重要ってこと。 今時代は魔性。それもフリではなく真正の魔性。魔性とは社会の慣習的な作法にたじろぐ反射作用であり、処世術への無関心なのだ。それは無自覚な宗教であり思想である。未来の見えないデストピアな世界の中で少女たちは滴り落ちる自らの血液で自分自身の生を感じている。生を実感するために少女たちは自らの属性を魔性に変えるしかないのだ。その事実を示すために今回僕はこんな作家たちの作品を集めてみた。

アーティスト/写真家/編集者 米原 康正

ヨネちゃん(米原 康正氏)は、ARTでもガールズアンダーグランドの帝王だ!僕が若かりし頃から名前が轟いていたチェキカ メラマンであり、編集者として、ストリートカルチャーや、クラブカルチャー、ファッションカルチャー、アートカルチャーに触れてきた彼は、今と当時の時代の流れをよく知る生き字引のような存在。その中でも、さまざまな時代の女の子達を切り取る能力が素晴らしく、ガールズアンダーグランドカルチャー(ギャルとかガールズとか言い方は時代で変わる)という言葉は、ある意味”ヨネちゃん”を表現するにふさわしい言葉だと感じる。今はすでに、アンダーグランドかオーバーグランドか、ストリートかハイエンドかの境目って、どんどんなくなっちゃったけど、ヨネちゃんが選ぶ独特の感性って、やっぱりどっかストリートで、どっかアンダーグランド要素があって、どっか惹きつける何かを秘めてるってことなんだ。 そんなヨネちゃんがキュレーションする今回のARTIST達は、どこかに、時代の変化や表裏を敏感に感じ取るセンス抜群の若手達。音楽、ファッション、アニメ、など、ストリートから、今の世代を感じ取る、リアルを表現する作品達に、出会えるに違いない。

WATOWA GALLERY 代表 小松 隆宏

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